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2009-08-16 Sun
散るぞ口惜し
昨日、地上波でクリント・イーストウッド監督の 『硫黄島からの手紙』 をやっていた。
2007年2月24日にこんな記事↓↓を書いたものの件の映画を見るのは今回が初めて。
アクセス解析を見たら ”散るぞ口惜し” での検索で飛んできた人も居たようだ。
せっかくなので下の方に沈んでいたこの記事に再度日の目を見せてやろうと思う。


******** 以下は過去の記事をそのまま引用 ********


昨年末頃に買って未だ読み終えていない本がある。
正式に言えば、買って数日間中にパラパラと
ひととおり目を通してはあるものの‥‥出来れば熟読したい類の本。


久々にハードカバーの本を購入


映画 「硫黄島からの手紙」 が注目を浴びたばかりだから
今はその名を知る人も多いだろう。
渡辺謙が劇中演じ、映画でも実際の硫黄島を語るうえでも、最もキモとなる人物
硫黄島の守備隊総司令官 陸軍中将 栗林忠道
オレがその存在を知ったのは数年前
読者登録してるメルマガ (軍事に関する情報提供) のコラムか何かでだと思う。

冷静な判断なんて、日本国中殆どの人々が失っていたような戦時下で
時に、お国の命令に背いてでも己の信念を貫き通し
現場の人間 (部下の兵士達) への対応に心を砕き
最後の最後まで、客観的な視点と冷静な計算に基づいた指揮を執り
蟻と象ほど力の差違がある相手‥‥米軍の海兵隊を震え上がらせた‥‥

「アメリカを最も苦しめた男」 とまで言われながら、日本での知名度は低かった。
メルマガでも、そうつぶさに紹介されていた訳では無かったろうと思うが
書かれていたエピソードの内容が、心の琴線に触れでもしたのか
”栗林中将” という人物は、自分の中でどことなく特別な存在だった。
だから、今回の映画化、映画化に付随しての書籍出版・再版は素直に嬉しい。
問題は‥‥ちょうど忙しい時期で、映画館へ行く暇が見つけられず
映画を ( 『父親たちの星条旗』 含めて ) 見損ねてしまったことと
一気に様々な本が出過ぎて、選定 (と財布との相談) が大変ってことだ;;;;;。

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この本のタイトルは 散るぞ悲しき

記事のタイトルは  散るぞ口惜し

似ているようではあるものの、その内容は大きく違う。
前者が、ただただ ”散っていく悲しみ・無情” を訴えているのに対し
後者は ”無念さ” を強く全面に押し出している印象を受ける。

栗林中将は、1945年3月16日 大本営宛てに決別電報を発している。
電報末尾には左記として辞世の句が三首したためられており
三首のうち一首目
國のため重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき
この最後の7文字が、本のタイトルとして使われた。
しかし‥‥当時この7文字は、大本営によって改変され闇に葬られている。
代わりにあてがわれた7文字が、今回の記事タイトル。
当然マスコミが報じて人の目に触れるのは、改変済の句だった。
天皇陛下のため、お国のために ”玉砕” することは美徳であり
誉れ高い死を嘆き悲しむなど、帝国軍人にあるまじき愚行‥‥と言ったところか。

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時代は変わり 『言論の自由』 が当たり前の世の中になった。
戦時中のような言論統制は‥‥無い‥‥はずだ、多分。

しかし、例え現在メディアから報じられてくる様々なニュースが
真実を伝えるための報道だったとしても
”意志を持った人間” から発信される時点で、主観というフィルタを経由する。
”企業” から発信されるなら、企業の方針というフィルタを経由する。
例えば、日常の中でのちょっとした傷害事件ひとつを取り上げるにしても
発信者が、被害者側と加害者側、どちらの側の視点に立つかということによって
受け手の印象が180度変わることだって充分あり得る と思う。

自由が保障され、様々な情報が氾濫している今の世の中
与えられる情報をただ鵜呑みにしていると、時には不利益を被る可能性さえある。
最近、各所で メディア・リテラシー という言葉を目にするようになったが
捏造疑惑に関する報道などを見る度に、つくづくその重要性を実感。
( 以前の記事 でもこの言葉に触れているので、もし興味のある人がいたらどうぞ )

戦禍の中で、冷静に 『日本不利』 の戦況を見極めていた栗林中将。
彼のような人物になるのは、難しいかもしれないけれど
隔たった視点に固執せず、少しでも広い見識を備えた人間になりたい。



【2009/08/16 追記】
『硫黄島からの手紙』 を見た時、どこかで似たような雰囲気の映像を見たと感じ
テレビで見てる間中ずっと気になっていたんだが
どうやら1970年に公開された映画 『TORA・TORA・TORA!』 のようだ。
(過去に1度レンタルDVDで見ただけなので、見比べたらそう似てないかもしれない)

ちなみに 『トラトラトラ』 と言うのは1941年の真珠湾爆撃の際用いられた電信で
意味は 『ワレ奇襲ニ成功セリ』
長崎・広島の原爆投下や東京大空襲等、硫黄島に沖縄地上戦
神風特攻隊、人間魚雷 回天 etcetcetc‥‥‥‥
様々な悲劇を生んだ太平洋戦争はここから始まった。
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この記事のコメント
[ ]
寝起きで、この記事を読むと・・・
脳が活動停止してしまう・・・

この記事に触発されて?
対抗して?
睦月さんが、山本五十六について、
語りだすのではなかろうか・・・

あ・・・睡魔が・・・ぐぅ・・・・・
2007-02-24 Sat 11:04 | URL | ( ̄(エ) ̄)(翠) [ 内容変更]
何故?・・・何故突然このネタ?・・・
つか、対抗しろって言われても無理;;;・・・今、長時間、サバイバルで頭の配線5~6本切れてるし、まともな文章で対抗は出来ません。
期待を裏切ったようで申し訳ない;;;スマヌ。お二方。<(_ _;)>・・・
2007-02-24 Sat 11:30 | URL | 睦月 久遠 [ 内容変更]
読んでて、眠くなりそうな本、先日、この記事を見る前に購入してたんだった。
『わかる・使えるはじめての論語』著:福田晃市・・・softBank Creative発行と言うやつ・・・実用価値あるかな~と思って、¥1500で買ったんだけども、これが、目を通しただけで、うーん。道徳的に学べる本ではあるけども、多分、引用はあまりしないだろ;;;的な代物でございました。まだ、同社から出てた姉妹本的な、孫子の兵法が内容となってる本を買えば良かったかな;;;・・・あっちの方が売れてたみたい;;;・・・
2007-02-25 Sun 16:14 | URL | 睦月 久遠 [ 内容変更]
本の表紙をケータイで写真に撮ったので
せっかくだから‥‥と記事を書いたものの
どう見ても 自己満足の独りよがり 状態です(藁)
本当にありがとうございました ← 2ch風

そして‥‥こんなマニアックな記事にコメント頂き
本当にありがとうございました ← こっちは誠心誠意

・翠さん
 睦月さんが触発される以前に、自分が触発されたらしい。
 Wikipediaで、山本五十六、乃木 希典(乃木大将)、
 東郷平八郎、米内 光政‥‥等々の人物や
 『葉隠』 (”武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり” のアレ) など
 色々な言葉を検索しては、読んでました。
 ただ、頭に入ったかどうかと聞かれると‥‥;;;;;;;;;



・睦月久遠さん
 何故突然このネタなのかといいますと
 単に思い付いてしまったからです(爆)
 長文を書くことは、さして苦痛ではないのですが
 ”書く” という行為に対するモチベーションが変動するので
 気が向いた時、一気に書き上げて公開してるだけ;;;

 個人的に孔子よりも墨子の方が好きですね。
 専門学校生か社会に出て間もない頃買った
 『論語・孟子』 って本があったんですが
 買っただけで‥殆ど読んでない (ちと反省)
2007-02-25 Sun 18:26 | URL | 克巳 [ 内容変更]
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